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正しい「睡眠姿勢」とは?

医学的に正しい睡眠姿勢はまだ解明されておりません。

 

脊椎の状態がどのような形状であれば、最適であるかどうかという問題を解決しようとしている人さえ多くないのです。
睡眠姿勢研究会では医学的なアプローチによって、睡眠姿勢の正しさを解明したいと思っております。
ここではその一部をご紹介いたします。

睡眠姿勢の臥位基準線

第43回日本脊椎脊髄病学会
-臥位姿勢における脊椎骨盤矢状面アライメントー矢状面バランスと仮想体軸の比較ー-
山田朱織(16号整形外科 ),勝呂徹(東京医科大学整形外科),星徹(東京工科大学コンピューターサイエンス学部),小日向肇,遠藤裕一郎(山田朱織枕研究所)

矢状面脊椎骨盤アライメント(以下SSPA)において、立位と座位姿勢の報告は散見されるが、臥位姿勢の報告は少なく評価指標も決定していない。立位で一般的に使用されている評価指標を用い、臥位を計測し立位と比較した。

睡眠姿勢のクモ膜下腔前後径

第44回日本脊椎脊髄病学会学術集会
~至適枕の使用により頸椎症状が改善した症例のMRI画像解析~―頸椎アライメントと病変部クモ膜下腔の観察―
山田 朱織(16号整形外科),星 徹(東京工科大学),勝呂 徹(東京医科大学医学総合研究所)

睡眠姿勢の症例 頸椎・頸髄アライメントとクモ膜下腔前後径の変化


【目的】我々は就寝中に使用する枕を個人の体格等に適合するように調節し頸椎症状改善の効果を検証してきた。今回は有効性メカニズムを検討するために、MRIで至適枕使用時の頸椎アライメントおよび病変部クモ膜下腔を定量的に評価した。
【考察】至適枕を使用すると仰臥位頸椎傾斜角が個体差によらず約18.1度となり、同時に病変部のクモ膜下腔の有意な増大を認めたことより、臥位における良肢位とよべる頸椎姿勢の存在が示唆された。この姿勢により就寝中の頸椎および頸髄の安静が保たれることが頸椎症状改善のメカニズムの1つと考えられた。

まだまだ研究の途中段階でありますが、医学的なアプローチをして、少しずつ、枕およびマットレスなど睡眠姿勢に関係するものと症状との相関性が見えてきています。このまま研究を突き詰めていけば、人類にとって最適な睡眠姿勢が見いだせる日も遠くないはずです。

本睡眠姿勢研究会の代表者である山田朱織が最適な睡眠姿勢を目指し研究開発している枕内蔵型オーダーメイドベッドについても詳細はこちらでご参照ください。