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睡眠姿勢研究会について

■睡眠姿勢障害は整形外科が担うべき
整形外科に来院する患者様の多くが、睡眠障害を訴えます。それは単に「眠れない」というより、「眠っていても首が痛くて、手がしびれて目が覚める」「寝返りを打つたびに膝が痛くて眠っていられない」「朝起き上がる時に腰が痛い。中腰が痛くて朝の洗顔ができない」という睡眠中に起こる症状についてです。もちろん、その患者様の頸椎や腰椎、膝に疾患があれば、根本的な治療が必要です。
しかし、睡眠を妨げる症状を解消したいのであれば、少なくとも睡眠中には発現しないように調整することは重要です。つまり、これらは悪い睡眠姿勢がもたらす障害、睡眠姿勢障害なのです。
睡眠障害は、国際分類において約90項目に分類されます。第1章の肩こりの例でも述べたように原因が多岐にわたるため、単科で診断・治療することが難しく、内科、精神科、心療内科、呼吸器内科、循環器内科、神経内科、耳鼻咽喉科、歯科などで研究が行われ、治療に役立てています。
しかし、睡眠姿勢を決定する臓器である骨、間接、筋肉を取り扱う専門家である整形外科においては、ほとんど診断も治療も行われていないのが現状です。私は父の遺志を継ぎ、整形外科医こそ睡眠姿勢の障害を担うべきと考えています。睡眠という心身の修復が行える時間を最大に利用して、根本的な治療まで行えないだろうかと考え抜きました。そして整形外科の担当領域である姿勢の調節を睡眠中に行い、脊椎(頸椎、胸椎、腰)や手足の関節を痛みのない状態にすべきだと思い至ったのです。
日本睡眠学会の会員数は過去20年間で飛躍的に増加し、2013年は3000名を超えています。その内訳は、医師1543名のうち、精神科医50名、呼吸器科医337名、耳鼻科医189名、循環器科医130名、神経内科医73名などとなっており、整形外科医は数えるほどしかいません。また日本整形外科学会(2013年12月末の整形外科医2万3072名登録)睡眠姿勢を調節するために枕や寝台の条件が重要だと主張し発表しているのは私ぐらいのものです。整形外科の先生方には、ぜひ睡眠姿勢に興味を持っていただきたいと思っています。

山田朱織著 「睡眠姿勢革命」より抜粋

本来あるべき睡眠姿勢の解明には医学はもちろん多岐にわたる専門家の協力がなくてはなりません。しかしながら医学からの検証が最も足りていないとも思っております。
最適睡眠姿勢には、個々個人にジャストフィットした枕と寝台(布団やベッド)が必ず必要です。
枕も寝台もオーダーメイドであるべきだと考えております。
医学的に検証されたオーダーメイド枕、オーダーメイドベッドの普及が一つのミッションであり、それらを通じてさらなる有意性を検証していきたいと考えております。

ご興味のある医師・コメディカルの方はお気軽にお問い合わせください。

16号整形外科院長・山田朱織枕研究所代表 山田朱織

16号整形外科院長・山田朱織枕研究所代表 山田朱織