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2022年4月20日第11回枕と睡眠姿勢をゆる~く語るサロン「小児枕の高さ調節」

今回は、近年私が外来で経験した「小児の枕調節が著効した例」を12名ほど例に挙げて概説しました。

主訴は、頸部痛・頭痛・肩こり・首を回す(首を鳴らす)・腰痛などです。

症状、画像所見・臨床経過などを見ながら、比較的長期間・症状的にも中等度以上の強い症例でも改善する可能性があることがわかりました。

ぜひ先生方の診療の中でも小児の同様の症例に枕を試し見ようかと思って戴ければ幸いです。


 

主訴:頚部痛・頭痛・肩こり・腰痛

不随症状:めまい・疲労感・環軸椎回旋固定・精神的ストレス・手のしびれ・嘔吐

年齢:6~16歳

 

使用していた枕はウレタンやぬいぐるみ、枕なしで寝ている子供もいました。

小児科、耳鼻科色々な病院で診察を受けて様々な病気を訴える子供に対して玄関マット枕を処方しました。

めまいがひどくて学校に行けなかった子が元気に体育の授業を受けれるようになったり、朝枕が飛んでしまっていた子が朝まで枕の上でしっかり寝れて頭痛が良くなったりと症状が改善されました。

診察に来た時と枕を処方した後では表情も明るくなりお子さん本人が喜んでいるご様子でした。

中には通っていた耳鼻科の先生から「何で枕で!?」と驚かれた方もいたほどです。

大人と同じように子供も一つのインフラとして枕を調節を是非やってみてほしいと思います。

ただ子供の場合、気を付けてほしいのは体格の変化が大きいので適宜高さ調節が必要です。

 

また今回も様々なご質問、お話をいただきました。

 

Q、枕に対して寝具が硬い場合、柔らかい場合どう調節すればいいか


A、まずは枕が体格に合っていることが前提で、敷物はその枕で腰が沈まない、寝返りが打ちやすいということが基準になります。
布団が柔らかい場合、相対的に軽い頭を残して重たい腰が沈んでいく形となり枕が高くなります。
その場合は枕を低くする必要があります。
畳に布団1枚敷いた状態が適度な硬さなのでそれと比較してみることも提案します。

 

戸田Q、先生方の診察の中で患者様に枕に関してどのようなお話をされているのか


A、いつ症状が強く出るのかを質問し、朝首が痛い、肩が凝るなどで朝辛いと訴える患者様には枕を合わせましょう、玄関マット枕から始めてみましょうというようなお話をしている。

戸田:枕で良くなったというよりは、合わない枕を使っていたから症状が出ていた、ひどくなったという考え方である。枕が合っていなかったから良くなかったんだということをもっと広めていきたい。

 

Q、治療の時にはどんな枕を使っているのか


A、山田:昔は理学療法士が枕診断士の資格を持っていて治療時に合わせていたが、今は全員がそれをできるわけではないので整形外科枕を半分に切ったものを作って使っている。女性だと平均6㎝、男性だと平均7㎝が目安。
円背の方だとタオルなどで高さ上げる必要がある。
15分くらいの短い時間なので一晩合わない枕を使って起こるような弊害はないとは思うが、できる限りは高さを合わせて治療を行っている。

 

Q、肩こりと食いしばり、歯ぎしりに枕は有効か


A、歯科医師の先生:歯ぎしりよりは食いしばりがある方が肩こりも同時に起こっている。
今までの経験上、側臥位において下側になった筋肉が活発になることで歯ぎしり食いしばりが起こっている場合が多い。寝返りが打てないことが原因ではないか。また睡眠深度が浅いと症状が出るが深いと出なくなるというデータはある。

山田:研究していないので詳しくはわからないが側臥位が原因であれば枕を合わせることで側臥位から向きを変えられるようになるので効果があるのではないか。
今までの経験から枕をあわせることで改善されている方はいる。

 

今回も様々なご意見、ご質問をいただき大変興味深いお話もお聞かせいただきました。

次回もゆる~くご参加くださいませ。

 

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